意外と知らない?! レモンティーのレモンの扱い

暑い時期にはアイスレモンティー、寒い時期にはホットレモンティーというように、レモンティーは季節を選ばず人気かつ定番のフルーツティーです。

そのレモンティーで使うレモンを正しく使っていますか?

絞るだけ、或いは(長い時間)浸しておくだけといったような、実は正しいようで正しくない使い方をされている人が多いみたいなんです。

実際私もそうでしたw

好みもあるかもしれませんが、意外と知られていないレモンの使い方、そして基本的なレモンティーの作り方を確認しておきます。

レモンティーについて

レモンティーの起源には諸説あるようですが、19世紀半ばあたりにアメリカでレモンが盛んに栽培されてレモネードとして利用され、紅茶にも入れられるようになったことから、ティーレモネードとして広まったとか、広まってないとか(笑) ←書籍から得た知識です。

まぁ何にせよワールドワイドで飲まれているレモンティーの、美味しいとされる作り方や本来の味わい方など、知っておくといいでしょう。

レモンによる科学的な変化

通常のホットのストレートティーで作ることを前提としたうえでのものですが、レモン(果汁のみの場合も皮つきの場合も含む)をいれた時、紅茶の水色が変化しているのがわかると思います。

これは、紅茶にある成分とレモンにある成分が関係しています。

紅茶の水色は、カテキン類の成分が、発酵において酸化して、橙赤色のテアフラビン褐色のテアルビジンを作り出します。

そこにレモンが入れば、レモンのもつ成分であるクエン酸が紅茶の色味を壊し、つまり脱色して、赤みのある色から淡い橙色へと変わります。

そして、味にも変化が起こります。

茶葉やレモンをどういう状態で入れるのかにもよりますが、レモンを皮付のスライスで入れると、皮から抽出されたレモンオイルが強い苦味を出してしまい、紅茶としてもその影響を受けてしまいます。

しかし、苦くなった不味い紅茶をティーレモネードとしてのんでいたということではなく、水が関係していました。

硬水を使うことで、水色は濃くなっても、レモンオイルの影響はさほどなく、飲みやすくなります。

では、我が国の水は軟水だから不味くなるのかというと、きちんとした作り方をおさえておけば、美味しいレモンティーが飲めるでしょう。

レモンティーの作り方

ティーレモネードのように作るのか、レモン果汁を強調したレモンティーにするのかで、作り方は正直変わります。

ただ、基本的に簡単に作ることができるレモンティーとしては、以下の手順だけで大丈夫です。

やや短めに蒸らした紅茶をカップに注ぎ、飲む直前に薄く切ったレモンスライスを入れて、スプーンで軽くかき混ぜてすぐに取り出すだけです。

実はこれだけできちんとレモンティーになります。

レモン風味を強調したい場合は、レモンスライスの皮を取っておき、渋みの少ない茶葉を用意し、若干通常よりも少ない量で紅茶を抽出しますが、茶葉と一緒にオレンジピールを5mm各程度のサイズで2欠片ほど入れましょう。

3~4分蒸らした後、カップにレモンスライスを入れておき、そこに紅茶を注いで出来上がりです。

大事なポイント

スバリ言うと、

飲む直前に薄く切ったレモンを入れて、軽くスプーンでかき混ぜたらすぐに取り出す

です。

漠然としたイメージですが、レモンスライス(皮付)をカップに入れて、そのままずっと入れて飲んでおしゃべりしているシーンを思い浮かべますが、これはあえてきつい苦味が好きな方であれば何も問題ありません。

しかし、長く付けておくと皮から成分がずっと出てしまい、苦さが際立つだけになってしまいます。

ですので、レモンティーは香りづけした紅茶でもあるので、レモンスライスが用意されたティータイムでは、レモンの扱い方一つでスマートな振る舞いもできるのではないでしょうか。

レモンスライスは軽く混ぜてすぐに取り出す

覚えておいて損はないでしょう。

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