今はまだ梅雨時期ですが、梅雨が明けたら本格的な夏となり、心身の活発度合いが高く、レジャー等へ出かけることも多くなる季節がやってきますね。
中でもアウトドアを楽しむには絶好の機会でもありますが、そこで役立つハーブ「レモングラス」について学習しておきます。
なぜレモングラスなのか?
アウトドアはその名の通り、屋外での活動がメインとなります。場所や環境にもよりますが、キャンプやバーベキューで、山や川、海といった自然環境にはどうしても虫がいますし、食べ物が傷みやすい季節といったこともあるでしょう。
アウトドアでの活動を楽しみたい反面、蚊やハエがいること、虫刺されなどで不快な気分にもなりうる状況もあるでしょう。殺菌、抗菌といった面でも心配ですよね。
そこで役立つのがレモングラスとされています。
レモングラスには、香気成分に蚊やハエが嫌がる成分があり、これを用いることで虫除けの役割を果たせます。
そんなレモングラスの虫除けとそれ以外の役立つ適応も確認していければと思います。
レモングラスのプロフィール
レモングラス Lemongrass
レモングラスは、熱帯アジア原産のハーブで多年草です。イネ科の植物で、外観はススキに似ているようですが、個人的にはネギじゃないかと一瞬思ってしまいました。
葉や茎には、シトラールというレモンのような香りの成分が含まれています。
ハーブティーや料理の香り付けに使われることが多く、胃腸の不調改善、感染症予防、発熱や炎症の緩和、リフレッシュ効果など、メディカルハーブとしても利用されています。
学名:Cyumbopogon citratus(西インドレモングラス)/Cyumbopogon flexuosus(東インドレモングラス)
和名:レモンガヤ、レモンソウ
科名:イネ科
使用部位:葉
主要成分:シトラール、ミルセン、フラボノイド
作用:健胃、駆風、抗菌、矯味、矯臭、心身のリフレッシュ、忌避
適応:虫除け・食欲不振・消化不良・気力や活力の低下
学名が二つあり、成分の若干の違いもありますが、以下のように覚えておくといいでしょう。
◆西インドレモングラス
主として料理に利用し、軽やかな香り
◆東インドレモングラス
主として香料原料として利用し、エッセンシャルオイルの特徴成分であるシトラール含有量が多い
活用方法
基本的な利用法5選
- 料理
よく使われるローリエのように、香りづけ、軽めの酸味がつけられます。シーフードとの相性がよく、生葉はたたいたり刻んだりして使うと、より強い香りを引き出せます。 - ハーブティー
消化促進、胸やけや胃もたれの改善に期待でき、夏場はハーブウォーターにして飲むのがおすすめです。 - 芳香浴
疲れた時、元気を出したいとき、香り成分のシトラールが脳を刺激する作用で心身をリフレッシュしてくれます。スポーツや自動車の運転においてメンタルのコントロールにも利用できるでしょう。 - 防虫・虫除け
エッセンシャルオイルを薄めて虫よけスプレーとして使ったり、ドライのポプリで衣装ケースやクローゼットに入れておくのもいいでしょう。 - 殺菌・消臭
シトラールには白癬菌の抑制力があるので(参照)、水虫の予防にも役立てられます。エッセンシャルオイルをティッシュに染み込ませて靴に入れておけば消臭にも役立ちます。
アウトドアで役立つ使い方
虫よけスプレーや虫よけ線香に入れる、リラックスしたいときに焚火やお香に入れる、テントや食器の消臭や殺菌に使う、料理やお茶として飲むというのが、役立つ大きなポイントでしょう。
虫よけ効果が高いことで知られているレモングラスの香りは、蚊やハチなどの虫を寄せ付けません。そのため、虫よけスプレーや虫よけ線香にレモングラスを入れると、虫よけ効果がアップします。
さらに、リラックス効果もあるので、キャンプやバーベキューなどのアウトドアでもリラックスしたいときには、焚火やお香にレモングラスを入れると、心地よく過ごすことができるでしょう。
消臭効果や殺菌効果もあり、キャンプやバーベキューなどのアウトドアで、テントや食器などの消臭や殺菌に使うと、衛生的に過ごすことができます。料理やハーブティーとしても使えるので、アウトドアでの食事もより一層バリエーションや味わいを楽しめるのではないかと思います。
活用例として、まず虫よけスプレーの作り方は、レモングラスの精油10滴と水100mlをペットボトルや水筒に入れ、よく振って混ぜるだけで完成です。
次に虫よけ線香の作り方です。
レモングラスの精油を10滴、線香に塗り、よく乾かすだけで虫よけ線香が完成です。
レモングラスにはさまざまな効果があるので、アウトドアに行く際にはぜひ活用してみてください。