ひと手間がリラックス効果を高める、梅雨時のハーブ活用

梅雨時の体調管理とは別に、梅雨時のリラックス効果が高めのハーブ活用例をあげてみようと思います。

雨の日や曇りの日は家で過ごす時間が長くなる人も多いと思うので、ひと手間かけてよりよいリラックスタイムに浸りましょう。

チンキ

チンキイメージ

内用、外用に利用できる水溶性と脂溶性両方の成分を取り出せるのが特徴であるチンキは万能のアイテムです。

用意するもの

  • 広い口のガラス瓶
  • ドライハーブまたはフレッシュハーブ/適量
  • ウォッカ(アルコール度数40度以上)/適量

作り方

  1. 洗浄、殺菌して乾いたガラス瓶にハーブを入れて、ウォッカを注ぎます。
    ハーブがウォッカに完全に浸るようにしましょう
  2. 蓋をして冷暗所に置いて、1日1回瓶を振って混ぜます。
  3. 3週間くらい漬ければできあがりです。

ポイントは、継ぎ足しができるところです。チンキ自体が減ってきたらウォッカを足し、3か月程度経過したら新しいハーブを漬けるなどして使うことができます。
また、ウォッカ以外でも、35度以上のアルコール度数のあるホワイトリカーや焼酎も用いることができます。

浸出油

浸出油イメージ

外用で利用する浸出油は、スキンケア、軽度のやけど、傷などのケアで直接皮膚に塗布したり、マッサージ用オイルとしても使われ、ミツロウと混ぜて軟膏にもできます。
スキンケア、マッサージオイルの場合、植物油自体に含まれている成分との相乗効果が期待できます。
チンキほどではないものの、3ヶ月程度の保存が可能です。

用意するもの

  • 広い口のガラス瓶
  • 保存容器(遮光性のスポイト瓶があれば〇)/2g
  • 植物性オイル/220ml
    (椿油、グレープシードオイル、ホホバオイル、マカデミアナッツオイルなど)

作り方

  1. ガラス瓶にハーブを入れて、オイルを注いで蓋をします。
  2. 日の当たらないところに置き、1日1回瓶を振って混ぜます。
  3. 2週間から1か月程度漬け、濾して保存容器に移せば完成です。

ポイントは、浸出油に蜜蝋やシアバターを加えると、より保湿効果の高いクリ-ムとして使えます。
クリームは、耐熱容器に3、4gの蜜蝋かシアバターをいれ、湯せんでかき混ぜてすべてが溶けたら、クリーム用として使う別の容器に入れて冷ませば完成です。

芳香蒸留水

イメージ

芳香蒸留水は優しいハーブの水で、敏感肌の人にも手軽に使えるかもしれません。
純粋に香りを楽しんだり、スプレーボトルに入れて使うなどできるでしょう。

用意するもの

蓋つきの鍋
耐熱容器
保存剤(または氷)
保存容器
ドライハーブ/30g
精製水/500ml

作り方

  1. 鍋の中央に耐熱容器を置いて、その周りにハーブを詰めます。
  2. ハーブに精製水を注ぎ、鍋の蓋を逆さにして被せます。
  3. 蓋の上に保冷剤を乗せ、30~45分程度弱火で加熱します。
  4. 耐熱容器の中に溜まったものが芳香蒸留水となり、保存容器に移し替えて冷蔵庫に保存して完成です。

ポイントは、早めに使い切ることです。保存期間は長くないと思っておいたほうがいいでしょう。
最終的には100ml程度の芳香蒸留水ができ、そのまま利用することはできますが、最後にグリセリンを小さじ2ほど加えれば、とろみが出て保湿効果を高めることが期待できます。

入浴剤

最後に、重曹とクエン酸を用いた入浴剤を活用します。
睡眠前のリラックス効果が高めとなるハーバルバスで雨や曇りのどんよりとした1日を締めくくりましょう。

用意するもの

※3回分になります

  • ボウル
  • スプーン
  • 好みの型や容器
  • スプレーボトル
  • ドライハーブ/適量
  • 精油/適量
  • 重曹/100g
  • クエン酸/50g
  • 片栗粉/50g
  • 無水エタノール/少々

作り方

  1. 型や容器の底にハーブを並べます。
  2. スプレーボトルに無水エタノールを入れておきます。
  3. ボウルに、重曹、クエン酸、片栗粉を入れてスプーンでよく混ぜます。
  4. 3に精油を少しずつ加えて、軽く混ぜます。
  5. 4に無水エタノールをひと吹きずつスプレーして、そのたびによく混ぜます。
    ※水分を一気に加えてしまうと、重曹とクエン酸が反応して発砲してしまわないよう注意しましょう。
  6. 握って固まるくらいの状態になれば、容器に入れて押し固めます。ラップを用いてボール状にしてもいいでしょう。
  7. 風通しのよいところに半日から1日置いて乾燥させ、型から取り出すなどして完成です。

ポイントは、お湯は少し熱めにしておくといいかもしれません。というのも、温度が低いと溶けきれないことがあるためで、溶けきってから水を加えるなどして温度を調節しましょう。
また、保管する際は、湿気が大敵です。水分が触れることにより発砲することもあるので、密閉できる容器にいれておくのがいいでしょう。


以上が梅雨時のハーブ活用例になります。

自分自身の好み、環境など、ライフスタイルに合わせてリラックスタイムを堪能してみてください。